2007年2月24日土曜日

【0日目】函館ー広尾

【0日目】函館ー広尾 04.09.18(土)
朝6時、気温18℃。昨夜は雨が降ったようだ。0720「スーパー北斗」自由席は満席で立ち客も。20分前から並んでようやく席を確保。キオスクで朝食の珈琲牛乳とパンを。

霧で駒ヶ岳見えず。洞爺で寝台の予約を取れなかった「北斗星」を追い抜くが、ちょっと悔しい。実は私、登別生まれなのだが、生後三ヶ月で内地に越してきてしまったので生地の記憶は全くない。初めて生誕地を通過。

苫小牧0949着。今夜の宿を電話で予約。「祝駒大苫小牧優勝」(夏期甲子園)の看板が今も。もはや、なつかしい。日高本線、苫小牧1029発。二両編成。「この先、駅弁売ってるとこありますかね」「ない、なーんもない」。ということなので苫小牧駅で駅弁「チップ姿寿司」(チップ:本マス)。席はほぼ満員。雪駄履きのやーさんが隣の席の4,5歳の兄弟と仲良くなっている。
鵡川(むかわ)で上り線信号故障のため20分停車。1115発の静内行きのバス有り。早合点のおじさんがこのバスに飛び乗ったとたん、列車が発車。おじさん恨めしそうにバスから見送る。

静内で14分停車の予定だったので遅れを難なくカバー。そういえばこの列車、中吊り、額面が全くない。静かな海を眺めながら淡々と走る。お約束の日高の牧場が現れる。絵笛(えふえ)の駅前がもう牧場。

様似(さまに)1339着。1400発のバスで襟裳岬を経て広尾へ。途中、アポイ山荘経由。日高昆布取りの美女がいた。なぜこんなに美しい人がここで昆布取りを。バスはばあさんばかりが乗り降りする。バスの窓にも昆布の匂い。

広尾1556着。バスから見たら今夜予約したホテルがしょぼかったので、タクシー運転手推薦ホテル「東陽館」へ。昭和53年版時刻表にもこのホテルが出ていた。夕食はタクシー、ホテルの両方が絶賛推薦する居酒屋「みはる」へ。ルイベ、昆布盛(こんぶもり)(納沙布岬に近い牡蠣の産地)の岩牡蠣、秋刀魚の刺身、豆牡丹海老の塩焼き、海鮮雑炊。¥4000

「みはる」の板さんと女将の話。「今日、十勝港(広尾に新しくできた港)から客船「飛鳥」が東京、花博に向けて出航した。税金は全部港と工事中の漁業補償につぎ込むから、学校はぼろぼろだ」「札幌行きの特急バスが出来た。4時間で¥4800だ」「今年は暑くて三日ぐらい(!)寝られなかった」「水温が2℃くらい高くて捕れる魚が全く違う」店を出ると濃霧で港はかすんでいた。霧笛が滲んで聞こえる。

いよいよ明日の朝から「最長片道切符の旅」、広尾から枕崎に向けて出発だ。

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「乗り鉄」です。始発からずっと乗りっぱなし。泊まりはたいてい駅前のビジネスホテル。泊まったところでおいしいものを見つけるのが楽しみ。 路地裏旅行社 http://www.kanshin.jp/rojiura/